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こもはな便り 第1号 ~日本とインドネシア文化の違い~

誕生日の「前祝い」、インドネシアではNG?

日本では、誕生日の前にプレゼントを用意したり、早めにお祝いの言葉をかけたりすることもよくありますよね。
でも、実はインドネシアでは、少し事情が異なります。
インドネシアには、誕生日の前にお祝いをすることや贈り物を渡すことを縁起が悪いとする文化があります。
特に年配の方や、伝統を大切にする人たちの間では、「前祝い」は運を逃したり、悪いことが起こったりすると考えられており、今でもその考え方が根強く残っています。
そのため、誕生日のお祝いは当日か、もしくは過ぎてから行うのが一般的です。
都市部の若い世代ではあまり気にしないこともあるようですが、プレゼントも誕生日を迎えた後に渡すのがマナーとされています。

先日、私事ですが、友人の誕生日にお祝いのメッセージを送るのが遅れてしまったとき、
「ここがインドネシアだったら、むしろちょうどよかったのかも」と思ってしまいました(笑)。
弊社では、インドネシアから来ている実習生の皆さんの気持ちに寄り添い、誕生日の当日、または前日の業務終了時に、ささやかなお菓子をプレゼントしています。
その際には、「今日はおめでとう」「ささやかですが、気持ちです」といった一言を添えるように心がけており、文化の違いを尊重しながらも、想いがきちんと伝わるよう工夫をしています。
小さな心配りかもしれませんが、異なる文化を理解し、尊重する姿勢が、相手との信頼関係を深める大切な一歩になると感じています。
これからも『こもはな便り』では、現場で感じた文化の違いや、交流の中でのちょっとした工夫などをお届けしていきます。

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